第15章 誘惑ナイトプール

「な、何？」
唇を軽く噛まれた。
それにちゅっ♡と軽いキスで応えて。
「御厨美宇さんの処女をぶっちゃばいてください♡」

私が言って口付け華奢な体を抱きしめる。
だが、馨は身をよじり私の腕を振りはらう。
「何それ……」

馨が低い声で言う。
又私は何かおかしい事を言ってしまっただろうか？
「御厨さんが来た理由ってそれ？」

馨は何だか恐怖を感じている様な顔をしていた。
肌に触れた手に同じものが重ねられる。
それは生暖かく、濡れていた。
私は指を絡めて微笑む。

「あ、後でさ、御厨さんのお姉さんから貰ったお菓子食べようよ」
馨は手を振りはらう。
「うん、食べよう、みんなで」

私が言うと馨の顔がひきつる。
私……最近上手くやれてないのかしら『私』を。