第14章 夏だ!海だ!魅惑の水着ヴァケーション!
それからの日々は慌ただしく過ぎていった。
私達は集まって勉強をしたりして期末考査対策をして、本番を迎え、―――全員勿論赤点回避。
私達は結構頭が良いのだ。
家に帰省して荷造りをしたりして、あっという間に旅行当日だ。
「こうやって集まると壮観だね」
馨がよわよわしく言う。
待ち合わせの学園前には、私、真人、有沙、馨、御厨お姉様に美宇さんの六人がいる。
圧倒的女子感!!
オフのハーフパンツにぶかぶかしたパーカー姿の馨はヒールを履いて更に巨大化した御厨お姉様の隣にいると女の子みたいだ。
「黛さん、お招きいただきありがとうございます。嬉しいけれどお邪魔じゃなかったかしら?」
御厨お姉様が子供にする様にかがむのは中々に面白い。
「い、いやそんな。逆に御足労いただく様な場所では……」
「これ、つまらない物ですが」
お菓子の袋を差し出す御厨お姉様に馨がコメツキバッタの様に頭を下げまくるのも又……草が生える。