第13章 登場!お姉様の〇〇!
美宇さんは又威圧的な表情にもどって立っている。
「だとしてもねっ、私はお姉様と結ばれたいの」
本気でそう思っているのだろう。
「では取り敢えず処女切りましょう」
私は明るく言う。
「はあ?!だから初めては好きな人と……」
その幻想をぶち壊す!!
「私は違いましたよ。ただこの人とするのだ、と自分で決めました」
言えば美宇さんは私をじっと見た。
まだ話は聞いてくれるらしい。
「美宇さんに処女をぶっちゃばいた経験豊富な処女のプロを紹介します!!」
何て暴論だろう。
だが美宇さんはまだ黙って私を見ている。
「その方は平均的な大きさで負担も小さいですし、見た目も悪くないです。女子にも人気があります」
―――そう、私が美宇さんに紹介しようとしている『処女のプロ』は馨だ。
馨の性経験に私は詳しくないが、馨は女子からの『いっぷ』も受けているし、処女をぶっちゃばいたという話も有沙の件があるから嘘じゃない。
「彼と夏休み遊ぶ約束をしています。美宇さんも一緒に行きましょう!何ならお姉様もご同行していただいて……」
言うと美宇さんの瞳が輝く。
「お姉様も?いいの?」
「はい、みんな友達を呼んでますから」
美宇さんは明らかに態度をかえる。
「天原って呼んであげるわ」
やはり御厨お姉様の妹ですね……。
何にしろ、これで旅の楽しみが又一つ増えました。
私達は二人でウキウキとする―――。