第3章 〈一般人編┃10話完結〉子供時代
〈第2章 │01/10話〉【01 心機一転】2/2P
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「父上は……『パパ』って呼ばれたいなぁ」
「!!…ちょ、あなたズルい。……わたしも…なら『ママ』がいいわね」
「えええ!?(ノリノリ!?)」
「おれ達もあこがれの『お兄ちゃん』で…」
「さんせいさんせい!それで間違いないな」
なぜか議論に議論を重ねた末に、私の呼び方の『パパとママとお兄ちゃん』は譲られることはなかった。
(みんなは違うのに……!!)
マジメに決めた〈我が家のルール〉は───
ちょっとした時の仕草や発言、とっさの反応や染みついたクセなんかで、いつ素性がバレるか分からない───という前提のもと気をつけるのはモチロン、いつでも逃げれる準備を各自がしておく、ということは厳守。
バレた時は、罪の度合いにより罰を受けること(罰の内容は軽い物を各自が考えておいて、その都度人数だけ決めて、誰の罰になるかはカード等で引く)を固く固く誓い合った。
(人知れずにも逃げれる手段があった方がいいよね。自前の小型船とか?今は[世界政府非加盟国]に住んでいるけれど、ずっとこの島にいないといけないワケじゃあないだろうから)
西の海って確か………まだ[オハラ]も健在でしばらくは大丈夫。後は、あの[花ノ国]なんかもあるところ。
(世界会議の主席者もわりと[西の海]の人が多かったから、どこの国や島でも比較的治安はいいかな?問題は付き物だろうけど)
執筆日〔2024,05,10〕