【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第3章 【R指定】後宮の外に毒の華が咲く③
それは、自分で媚薬で遊ぶ快楽とは全く違った。
割れ目を広げて剥き出しにした敏感な部分を壬氏の舌で舐められて、彼の長い指が蜜壺の中に入っていく。
月娘が貰った媚薬で遊ぶ様になったのは、壬氏と体を合わせてからだ。
薄らいでいく記憶の中の壬氏との時間が、その時だけは思い出される様で。
思い出に耽っては、虚しくて涙が出るモノだった。
もう忘れかけていた感覚と彼の匂いに、月娘の身体は全身で応えた。
敏感な場所を舐められて、疼いているお腹の奥を、壬氏の指が慰めてくれている。
「…あっ…瑞っ……もうっ…!」
どんどん高まっていく快楽に身を任せると。
お腹から強い快楽が全身に広がった。
「うっっ……っあ………。」
ビクビクッと月娘の身体が痙攣して、キツく壬氏の指を締め付けた。
「っ………はっ………はぁ………。」
身体の硬直が終わると、月娘は軽く呼吸を繰り返して、寝具に身を任せていた。
「月娘……。」
寝具に横たわっている月娘を見下ろす壬氏の顔もまた紅潮しており。
再び月娘に覆い被さってキスを繰り返した。