【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第16章 【R18】毒の華は華麗に咲く
月娘の顔の近くに赤紫色の目と合った。
悔しい位に……。
この顔の全てが好きだった。
「……私ももう待てない…。」
月娘は壬氏の顔を更に自分に引き寄せると、彼の唇にキスをした。
壬氏は皇弟なのだ。
彼が願った女人は全て彼のモノになるのだろう。
だけど月娘の体は壬氏だけのモノだった。
初めから勝ち目の無い関係だった。
月娘はかなり自我が強い女人だった。
独占欲も強く、壬氏が他の女人に目線を向けるだけで強い嫉妬が全身を駆け巡る。
だけど絶対に離れる事なんか出来ない。
「はっ…瑞……。」
月娘は何度も自分から壬氏に唇を押し付けた。
自分から壬氏の下半身に手を伸ばす。
しっかりと昂っている壬氏のモノを自分から秘部に迎えた。
「瑞…早く…。早く私に瑞の全部を頂戴。」
こんなに自分を求める月娘を見たのは初めてだった。
そんな事……。
頼まれなくても壬氏の全ては月娘の為だと強く感じた。