• テキストサイズ

【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】

第13章 【R指定】初恋的回忆〜初恋の思い出〜④


早く後宮に入らなければ、これ以上は夏潤が何をするか分からない。

そうしたら、側室としても後宮には入らないかもしれない。



月娘はその方がずっと辛かった。



暗い顔をしたままの月娘を慰めも出来ないで。

僑香もまた顔を顰めながら、その月娘を見ていた。




そんな2人の間に、月娘の宮に入って来た者が居た。

慌しく入ってきたのは、月娘の父親の枋太師だった。



「皇宮から冊封が来たぞ。」



その言葉に月娘は大きく目を見開いた。

やっと……。

やっと壬氏に嫁げると思ったからだ。



しかし、枋太師から出た言葉は、そんな月娘の期待とは全然違うモノだった。



「……前帝が崩御した。」

「!!!」



その冊封は、前帝が崩御した知らせだった。

(……前帝が…?)



月娘はその知らせの意味を分かった。

これから皇室では前帝の葬儀が行われるだろう。




壬氏の月娘の婚姻は、見送られる事になった。





/ 342ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp