【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第7章 【R指定】花街に毒の花が咲く③
「ちょっ…っ瑞…っ!」
また覆い被さってきた壬氏に、月娘はビックリした様に彼の着物を掴んだ。
彼はなんで怒っているのだろう。
自分は幸せだと伝えたのに…。
「あっ……んっ…。」
戸惑っている月娘に構わず、壬氏はもう一度キスから始める。
「…瑞……、まだするの?」
聞かなくても壬氏のモノはハッキリと答えを決めていた。
「なぁ…月娘。」
月娘の顔を覗き込んで壬氏は聞いた。
「俺を好きだと言ってくれないか?」
昔はよく聞いていた月娘からの言葉を。
今夜は飽きるほど聞きたかった。
壬氏にそう言われると、月娘はフッと笑った。
「愛してます…瑞…。」
そう言って、壬氏の顔を両手で包んだ。
その月娘の言葉を聞いて、壬氏は嬉しそうにまた月娘に覆い被さった。