第12章 初めてのクリスマス
最初に手に取ったのは、ハリーとロンからのプレゼント。包みを開けると、中にはお菓子がいっぱい詰まっていた。
次に、昨日もプレゼントを受け取ったばかりなのに、またフレッドとジョージからのプレゼントが届いていた。
包みを開けると中には美しいスノードームが入っていた。
その次に、ハーマイオニーからの包みを開けると、心のこもった手紙と一緒に呪文の本が入っていた
そして、最後にモリーおばさんからのプレゼントを手に取ると、それは手編みの真紅のセーターだった。
セーターは優しくて温かく、チユはその暖かさに包まれながら、嬉しそうにそれを広げた。
それからリーマスがチユに向かって綺麗な包みを差し出した。
「これは、私からのプレゼントだよ」
チユは驚きとともにその包みを受け取ると、そっと開けた。
中から現れたのは、柔らかなマフラーだった。リーマスが手作りで編んだそのマフラーは、暖かそうで、色合いもチユの好みにぴったりだった。
「わぁ、すごく嬉しいよ!ありがとう!」
チユはすぐにマフラーを首に巻いた。暖かさとともにリーマスの心が伝わってきて、思わず彼に抱き着いた。
「気に入ってくれたなら、よかった。」
リーマスは照れくさそうに微笑みながら、チユの頭を優しく撫でてくれた。
その手の温もりが、チユにとっては何よりも心地よく、彼との絆をさらに深く感じる瞬間だった。