第6章 【親友】
《李太視点》
「はぁ....はぁ.....はぁ.......」
行為を終えた後、海里はしばらくは動けなくなってしまったようだ。
俺に背を向けたまま、一回も顔を見せてくれない。
俺も全ての欲望を放出し、脱力感に見舞われたが、海里を後ろから抱きしめる。
その瞬間、驚いて、海里はビクッ!と身体を震わせる。
「やめろ....下品、また盛ったのか.....」
海里の耳は、ほんのりと赤くなっていく。
たまらなく、可愛くて仕方がない。
「いや...盛ってない時でも海里を愛しているという、俺なりのアピールでな....」
と、海里の頭に口付けをした。
「.......馬鹿...変態...しかも、いきなり後ろからするかよ...」
え、なんで今キレられたんだろ、俺....。
「そして、悪いな海里....俺、余裕なくて、感情のままにお前を抱いてしまってな...」
「..........」
海里は無言だった。
ーーーお前には、あんな事があったのにな....