第5章 【ご主人様】
「はぁっ...!?俺が、そ、そんなことっ....!!」
主様に、身体を引き剥がされてしまった。
「やはり、お忘れだったのですか...私を攫って監禁した事を」
自分の足首にはめられた鎖を、主様に見せつける。
これはかつて、主様が私を攫った際に、くくりつけたもの。
常に、私の足首の鎖は、主様の部屋と繋がれている。
「犯した罪を忘れ、私に半年間何もしない事によって、罪悪感を無くされていたのですね、主様は...」
わなわなと口を震わせる主様に、口付けをした。
上目遣いで、主様を見つめる。
「心が脆くていらっしゃる...愛おしいのです」
主様の衣類を脱がせて、胸元に手を滑りこませる。
真実を告げられ、冷や汗をダラリ..と流されていた。
クス....と、微かに微笑んだ。
「愛しております...そんな主様も」
ーーー主様に、裸の身体で、甘え出した。
何故なら主様は、身体だけではなく、私の心さえも奴隷に変えられたのですから...
完