第5章 【ご主人様】
「ンッ...っ!」
とうとう、主様から、口付けをされた。
口の中に、舌を挿れられる。
「っ...!ふ...ぁ...っ」
「本当にいいのかい...?俺は本当に酷い趣味を持った人間でね...」
「...構い...ません...っ」
執事服を下からめくって口で咥えてみる。
恥辱で、顔に血が昇ってゆく。
硬くなった乳首を、露わにした。
「こら...あまり俺の扇情を煽らないでくれ...」
すっと、耳に髪をかけられる。
「ここに触れて、キスしてもいいかな...?」
「ええ...何をされても良いと...先程私は言いましたから...」
チュッ...と、耳にキスを落とされた。
「んんッ...♡」
「とりあえず、俺を..."ご主人様"と呼んでくれるかい...?」
「...ご主人...様...っ」
「本当に...こんな事も聞いてくれるのだね...」
その瞬間、主様が一旦私から離れ、机の引き出しを開けた。
そこからゆっくりと取り出されたモノはーーー
縄だった。
「....ッ!」
ーーー主...さま...まさか、本当にサディストの様なご趣味をお待ちだったとは...っ
「驚いたかい...?」
何かが吹っ切れたらしい。
主様は、満面の笑みで、縄をパァンッ!とまっすぐに整えていた。
「あッ...ふん...っ」
それだけで、何故か甘い声を上げてしまった。
「今の仕草だけで感じてしまったのかい?随分とエッチで可愛い子なんだね...」
顔を、ぐいと引き寄せられてしまう。
「ッ...っ!申し訳...ありませ...っ」
「謝らなくてもいいよ...今日は...手首を縛る位にしようか...」