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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第3章 【先生】




コツ、コツ、コツ....
先生の、白くて、少しごつごつとした手が、黒板に文字を書き続けます。


「ここ分かる人、います〜?」


白衣を翻し、彼は美しくにぃっと笑って見せました。


「はいはいはーい♡せんせぇっ!!」


と女子生徒達が黄色い歓声をあげ、我先にと手を上げています。ただ一方、


「.....」


男子生徒は、誰も、手を上げませんでした。


「あれ〜?男の子たちは、どうしちゃったのかな」


と、先生は男子生徒諸君に問いかけます。
しかし、全員、ノートを取るフリをしていました。
この時、このクラスの男子生徒達は、心中穏やかでは無かったようです。


ーーー俺に優しくすんなよ!!どうせ!またすぐ捨てるクセにっ...!!


ーーーそれかまた"食われる"ぞっ...!!


そう、この先生、ちょっと、というかかなり訳アリの教師でした。


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