第1章 【弟】
な....なんと.....!
昴、何も知らないショタから、
何か知っちゃったショタに、レベルアップしちゃった...。
「そ、そうかぁ....」
昴は、俺の首に腕を回しながら、ぎゅっと抱きついた。
「お兄ちゃん、僕と以外こんな事しちゃやだよっ!...大好きっ♡お兄ちゃんっ♡」
おいおいおい...
頬が緩むのを感じる。
...素直に好き好き言い過ぎる弟は、可愛いと思わなかったんじゃなかったっけ、俺...
ーーーなのに今、すんげー可愛いと思っちまったけど?昴の事...
「それはにいちゃんもだ。大好きだぞ、昴...!」
ぎゅうう、と抱きしめ返す。
そしたら、昴が嬉しそうに、満面の笑みを見せてくれた。
「浮気したら、めっだよ!僕の‥僕だけのお兄ちゃんっ♡」
完