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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第10章 【後輩】




「それとも何だぁ!?ここにいる通行人に、代わりに殴られて貰うかぁ!?」


不良たちは、調子付き始めたようだ。何をしてもスルーされるから。下劣な笑い声を上げている。


「ッ....っ!」


ここで...ただ黙って見ているだけでいいのか...!?


ーーーでも..."聖人"でいられなくなる恐ろしさより、圧倒的に不良に絡まれる恐ろしさを上回っているな...


頬に汗をかいた。グッ...と、手のひらを握り締める。


「いや...あの...っ僕は...そんな事...!」


「おい!!何とか言えよぉおおお!」


不良グループの内の1人が、拳を高く振りかざす。


ーーーまずい!


本気だ。あんな本気で殴られたら、彼はーー...!!!


「...........〜ーーッッ!!!」


両腕を大きく広げ、男子中学生の前に立った。


「えっ...?」


無言でそのまま殴られる。


鈍い音が、響き渡った。身体が宙に舞った。


ーーーこの後...どどど、どーする!?勢いのまま、飛び出しちまったが...俺がリンチされるのかな...怖、すぎるだろ...


ーーー畜生何が"聖人"だッ...!今も俺は自分の事しか考えられねぇ癖に...ッ!


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