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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第9章 【初恋】




《李太視点》


「このっ...浮気者ぉ!」


海里の家のお部屋にお邪魔して、奴をガン詰めする。


俺の部屋の中に、彼氏の海里がいる...という甘いシチュエーションに初めてなったというのに、こうなっちまうとは...!


「ん...早速メールが届いたみたいだな...」


海里はそんな俺に構わず、スマホを見る。


「なんで彼氏の俺の目の前で!お前は!他の見ず知らずの男と!連絡先交換すんだよ!」


枕を、ぺちぺちと海里の腕に押し付けてみる。


「不満か?」


「不満だよ!!じゃなきゃこんなに怒ったりしないよ!」


「でも李太、お前だってあの長髪の彼とも連絡先交換してただろ」


「監視だよ!お前のお目付係する為!!」


こんなに訴えているのに、海里は表情一つ変えやしない。いつものすまし顔だ。


「っくっ...やっぱり海里はちょっとズレてるとこあるよな...!」


自分の犯した大罪を、海里は自覚していないらしいが、俺が傷ついた事はやっと勘づいてくれたらしい。


のそり..と身体を近づけ、ぐいっと抱きしめてくれた。


「...落ち着いてくれ...」


「か、海里....っ!」


い、いつもの、イケイケ海里サンだ。
やっぱり、ものすごく胸がドキドキしてしまう。


「どうしたんだ...何でも聞いてやるよ」


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