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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第7章 【彼氏】




「!!!」


雷は緩んだ縄跳びから脱出し、空くんから離れる。


「ねぇ...泪の事で相談したくなったら、いつでも僕のお部屋にきてねぇ」


空くんは穏やかに雷に微笑み、僕の頭を撫でてから部屋から出て行った。


「なんだあの、人の人生を破滅させそうな、魔性的なお兄様は...いつのまに連絡先手に握らせてきたし....」


そして、僕は雷の顔をじっと見つめた。


「空くんはモテるからねぇ、ドキドキしちゃうのも無理ないよっ」


ふふ、と微笑む。


「完全に否定できねぇのが...!恐ろしい...!つーか泪っ彼氏の俺が、自分の兄にそんな感情抱いてもいいのかよ...」


「空くんとっても魅力的だからねぇ..僕も大好きっ♡」


たはっと、僕は微笑む。


「...空さん何気に泪で昇天したって言ってたし...まさかアレ的なアレじゃないか...!?でも...実の弟にっ!?」


「ん〜?」


と、ちょっぴり近付いた。
そしたら、キスされる。


「ッ...ら...雷...ッ!」


みるみるうちに、顔が真っ赤になる。


「空さん相手でも、泪、浮気しちゃ駄目....!」


ーーー雷、すごい、格好いい.....っ!


「................や.....やめっ....ろ..........................っ」


と、言葉遣いが荒くなり、雷の腕の中でとうとう、きゅうっと意識が遠のく。


ーーー浮気なんて、する訳ないねぇ...


気絶してしまう位、雷が好きだからねぇ...


「泪...っ!おい泪...!しっかりして...!」


僕はそのまま、とうとう気絶してしまった...。


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