黒バス triangle SS~secret story~
第7章 キセキと人狼をやってみました。
「赤司強すぎだろ」
「どうして紫原が狂人とわかったのだ?」
簡単だよ、と征くんは前置きして話し出した。
「最初の昼で、敦が狂人。テツヤが占い師、真太郎が騎士だとわかった。
真太郎は初めてだ。だから初めに名乗り出た敦を守ると予想した。
そのおかげで占い師であるテツヤをしとめらた。
大輝は…おおかた村人に飽きて、狂人を演じた。狂人2人だと邪魔になるからね。誘導して殺させてもらった。
そして真太郎。騎士は自分を守ることは出来ない。おそらく優を守る。この状況でボクが殺すべきなのはお前だ。
後は皆の予想通りだよ。」
「「………」」
みんな征くんの説明に圧倒される。
そんなことわかっちゃうなんて…。
流石という言葉しかない。
「ゲームにならねー」
「頭をつかうな、これは…。」
「赤司っち凄すぎッス!」
「凄いというか怖すぎます。」
「ていうかさー赤ちん。人狼一発目に殺すとか容赦なさすぎ~」
「「あ、」」
そこで思い出す。
征くんは涼くんが人狼だと知っていたはず。
その上で……!
いやな汗が流れる。
「赤司くんはゲーマスに専念してください。」
「「同感!!」」
テツくんの提案にみんな勢いよく返事した。
だって…恐ろしいもん、征くんと騙し合いとか。
勝てる気がしない。
「それはそれで面白そうだ。」
後に皆が語る。
この時の征くんの笑顔ほど怖いことはないだろう、と。