黒バス triangle SS~secret story~
第6章 If
優のことで思い出は尽きない。
妾と優は、親子であり、姉妹であり、親友であり、相棒であり……
最高のパートナーだった。
少なくとも妾はそう思っていた。
そして妾を思い出しつつある優からもその思いは伝わってきた。
凄く、凄く嬉しかった。
…妾は記憶保存の媒体。
でもこんな感情が持てて、幸せだった。
相変わらず泣き虫な優。
でも妾の他にも涙を流せる場所を見つけた。
弱さを見せられる人が出来た。
別れは近かったが、それだけで満足だった。
もうこのまま消えても後悔は無かった。
ただ1つの夢以外は。