黒バス triangle SS~secret story~
第5章 素直じゃない心
私の特技は、情報を要点を絞り、まとめること。
この特技は私を作り上げていると言っても過言ではない。
例えば勉強。
基本的に、テストで何がでるかが感覚でわかった。
そのため成績に困ることはなかった。
スポーツ。
体力面はどうにもできないけれど、体育の授業くらいは簡単にこなせた。
実技も悪くはなかった。
交友関係。
人物の情報もまとめることができるので、その人のタイプはなんとなくわかることが出来た。ここでもそんなに困らなかった。
同性はともかく、異性には好意を持たなかったので恋愛の類はしたこと無いが、それも別に問題なかった。
(あくまで可愛いものが好きなだけだ。GLというわけではない。)
故に、私はあまり日々に意味を感じていなかった。
なにかに打ち込むなんて考えられなかった。
……ただこれは中学までの話。
秀徳高校入学はわたしにとっては相当な分岐点だった。