第6章 episode6
「はぁ…。懐かしい…。」
着いた先は私が3年の時に使っていた教室。
生徒達は帰ったみたいで、空っぽ。
窓際の3列目。ここが私の席。
机を撫でて、席に座る。
ここかはいつも先生の授業を受けてた。
思い出に浸るように、机に頭を乗せ、目を閉じる。
『ここで何してんだ』
「ヒッ!ご、ごめんなさい!」
突然声がして立ち上がると、相澤先生が立っていた。
『そこ、お前の席か。』
「…覚えてるんですか」
『あぁ。』
先生はその後、何も言わず教卓の前に立つ。
あー。
本当に当時に戻ったみたい。
泣くのを堪えてキュッと下唇を噛む。
『飯、行くか?』
…え?
…め、飯?
「え、あ、あの…さっき私みんなの誘い、断っちゃって…」
『2人でだ。お前がこの後時間あるならだが…』
「ありますっ!」
『そうか。ならあのバーにでも行くか。』
…というわけで
私は今、先生と並んで歩いてる。
何この展開。
どうしたらいいわけ…。
特に何かを話す訳でもなく、沈黙が続く中、あっという間にバーに到着した。
『いらっしゃい…あれ?2人かい?』
私達を見て驚くマスター。
私は先生の後ろで小さくなった。
『カウンターでもいいが、うち実は個室もあるんだけど…どうする?』
『じゃあ、個室でお願いします。』
「っ?!」
こ、こここ、個室ーーーーーーっ?!
エ、エロい
エロすぎる。
先生と個室で?!
お酒飲むの?!
『ブッ』
「マスターっ?!」
絶対に今、私の吹き出し見てたでしょ?!
『何怒ってんだ。行くぞ。』
「は、はい…」