第7章 たった一人の大切な人
「あの…重たいから…おろして…!?」
そんな私の言葉を無視して
大ちゃんは寝室まで歩き扉を開くと
私の体をゆっくりとベッドの上に下ろす…
慌てて起き上がろうとすると
「まこと…」
そう名前を呼ばれて
体がベッドに押し戻される
「あの…ちょっと待って…?」
なんて慌てる私に
「もう待ちたないよ?
今まで十分過ぎるくらい待ったから…
今度はちゃんとまことに伝える番でしょ?
まことが大好きって…
それに俺ちょっとやきもち妬いてるからね…
康二に…」
そう言って大ちゃんはまっすぐに
私を見つめる…
あぁ…ずるい…ずる過ぎる…涙
大ちゃんは自分が今どれだけ
色気をまき散らしてるか
分かってるんだろうか…?
こんなふうに甘く見つめられたら
拒否なんてできるわけなくて
覚悟を決めて
大ちゃんの服をつまんで
顔を引き寄せキスをすると
「それは可愛いすぎるでしょ…笑?」
なんて言葉と一緒に
ゆっくりと唇が重なる…
その日私は大ちゃんから
甘く刺激的な"大好き“を
身体いっぱいに伝えられて
大ちゃんの声
大ちゃんの体温
大ちゃんの匂い
その全てに包み込まれて眠りについた…