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いろんな短編

第1章 曲パロ あの夏が飽和する。(刀剣乱舞)


続き



宛もなく彷徨う蝉の群れに、
水も無くなり揺れ出す視界に、
迫り狂う鬼たちの怒号に、
バカみたいにはしゃぎあい
ふと蒼は本体をとった。
「浦島が今までそばにいたからここまでこれたんだ。
  だからもういいよ。もういいよ。
  折れるのは私一人でいいよ。」


そして蒼は首を切った。
まるで何かの映画のワンシーンだ。
白昼夢を見ている気がした。
気づけば俺は捕まって。
蒼の姿がどこにも見つからなくって。
蒼だけがどこにもいなくって。


そして時は過ぎていった。
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
家族も本丸の奴らもいるのになぜか蒼の姿はどこにもない。
あの夏の日を思い出す。
俺は蒼の部屋の前で泣いてる。
蒼をずっと探しているんだ。
蒼に言いたいことがあるんだ、

9月の終わりにくしゃみして、
6月に匂いを繰り返す。
蒼の笑顔は、蒼の無邪気さは、頭の中を飽和している。
誰も何も悪くないよ。
蒼は何も悪くないないから、
もういいよ、投げ出ししてしまおう。
そう言ってほしかったのだろう?なあ?



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