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幻想科学物語

第5章 Z=4 ガスマスク+シールド>H2SO4






千空のマッドサイエンティストよろしく悪人の笑顔と脅しにも取れるような発言に銀狼はえ?とひく。
その他のみんなは、相変わらず悪い顔するなぁとしかおもってなかったが、化学の最難関エリアときき、1人だけ顔を青ざめている人がいた。


「せせ、せんくぅ…」


「あ?なんだルーチェ。いつも無表情のてめえがなんでそんなに怯えてる。」


「ば、ばけ……ばけがく…史上最難関で、そ、そくし、するエ…エリ……エリアって……」


「あぁ、流石にお医者サマはお気づきか。ククッ、そうだ。
硫酸の源泉に大冒険だぁ。」


ひひひっと笑いながら言い放つ千空。
ルーチェは、しばらく固まるが、コハクがしっかりしろ、ルーチェと体を何度も揺さぶったため、意識はもどった。
戻ってきたが、今度は怒りと呆れの感情が昂りプルプル震える。


「貴方は前々から、無茶ばかりするとおもってたけど…
死亡事故出てるの知らないはずがない。」


「あー、死亡事故ねぇ、そりゃ飽きるほど聞いてきたわ。」


「だったら、私は反対。いくなら私一人で行く。」


「は、はぁ?ルーチェてめぇ、お医者サマだろーが。特徴とかわかんねぇだろうが。。そもそも俺の中ではあくまで仮説だ。本当にあるかどうかは1度当たりつけてるところにいくしかねぇ。」


千空とルーチェが睨み合う。
お互いに譲らない姿勢に一同は見守ることしかできなかった。

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