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幻想科学物語

第5章 Z=4 ガスマスク+シールド>H2SO4






「僕たちさぁ、結構腕力発電、頑張ってるよねぇ?それに、金狼が間合いを中々とれなくてさぁ。それでね、褒美とマグマに勝つために、金と銀の槍がほしいなぁ、なんつって。」


「あぁ?金と銀のやりぃ?」


千空が訝しげに聞き返すが、金狼は黙ったまま、銀狼はうんうん、と頷く。
そこへ、訓練を抜け出してきた2人を追いかけてきたコハクが来たので、千空はコハクを手招く。


コハクは聞きたいことがあるのだろうと察し、千空の元へ行き、なんだ?と小声で聞く。


「戦いのことはわかんねぇ。金と銀の槍があればマグマに勝てるってこれマジ話か?」


「千空、君の言い方を借りれば、まず100億パーセント金銀の槍が欲しいだけだろうな。」


銀狼はガラスをみて、金と銀の槍を作れるんじゃないか、それならマグマなんてちょちょいのちょい、なんて調子こいたことをいう。
その銀狼の様子を見て、千空は高笑いをする。


「そうだ。ガラス容器ができた今、いよいよ万能薬の最難関素材、腹ァ括ってとりにいくしかねぇな。うし、ラボでつくる記念すべき第1段は銀の槍だ。」


「はぁああぁ」


「よっしゃああぁ。ごめんね、僕って可愛がられるたちでさぁ。」


「1ミリも可愛くねぇわ。ばか。
代金は文字通り死ぬほどたけぇぞ。」


「え?」


「化学史上最高のお宝をゲットしに、大冒険に出発だ。マジで即死も有り得る危険度マックスエリアでてめえの命を張ってもらう。」


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