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幻想科学物語

第5章 Z=4 ガスマスク+シールド>H2SO4






数日後---------


科学王国に2棟の建物が完成した。
ひとつはルーチェとコハクが寝泊まりできる簡易的な建物、そしてもうひとつは棚と実験器具、そして机が置かれた科学研究室、つまりラボだ。


その完成にみなは、歓喜し、おおぉ、と喜ぶ。
特に千空は幼い頃に自分の部屋に実験道具が用意されていたときの感動を思い出したのか少し涙ぐむ。


感激に浸っている千空にクロムは様子がおかしい、と感じたのか、声をかけた。


「おう、どうした千空!ついにラボをゲットしたんだぜ!喜べよ。」


「あぁ、めでたい。めでたい。こっからが化学の夜明けだ!
いよいよ豪華になってきたじゃねぇか。司ランドよか100億倍楽しいアトラクションがいっぱいの科学王国がよぉ。」


そうニンマリとわらう千空。
皆も千空の表情に嬉しくおもったのか、自然と笑みがこぼれる。


クロムは着々と施設が整ってきた科学王国を見渡し、壮観だぁ、という。


「なぁ千空、数千年前の科学王国はこれより凄かったのか?」


「あぁ、200万年かけて、な。俺たちはそれに追いついて、追い越す。そのための第1歩、サルファ剤だ!」


さぁて楽しい化学実験だ、と言わんばかりにラボに入ってく千空。
さて、なにからやろうかなあ、と考えていた時、2人の訪問者があらわれた。


「ねぇねぇ千空。ちょっとお願いあるんだけどぉ。」


「あぁ?なんだ?金狼に銀狼じゃねぇか。どうしたんだ?」




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