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幻想科学物語

第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?





コハクはルーチェの降参を受け取り、首元からそっと武器をおろす。


「金狼、銀狼よりはできる、といったところだな。問題は体力、だな。」


「はぁ....はぁ.....格闘...苦手.......。 」


「ふん。それでも私か金狼に当たれば勝利も見えてくる、というものだ。」


コハクは武器を片手にもち、ルーチェにむかって左手を差し出し、握手を求める。
ルーチェも息を少し整えたのち、コハクの手を取り、よろしく、という。


そうこうしているうちに、金狼と銀狼がおはようーとみんなに話しかけてきた。ゲンがいないことに銀狼は気づくが、ちぃと野暮用任せたから、しばらく帰ってこない、と伝える。


バトルチームがそろったところで、コハクが千空に話しかける。


「千空」


「あぁ?」


「今日からルーチェも訓練組に入れる。いいか?」


「朝練ぐらいならまぁ。朝か夕方どっちかは返して欲しい。」


「そうか。わかった。」


物じゃないわ、と心の中でツッコミを入れながら2人のやり取りを見る。
やりとりがおわったり、今度は金狼と銀狼の方に説明に行く。


「金狼、銀狼。今日よりルーチェも特訓に加わることになった。
体力はないが、君たちよりもできると言っていいだろう。ルーチェから学ぶべきことを学べ!」


「わかった。コハクの言うことに従おう。」


「おぉぉぉぉおぉおお手柔らかにね?ルーチェちゃん。」


金狼の方は堂々としておるが、ガタガタ震える銀狼であった。



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