• テキストサイズ

幻想科学物語

第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?





ルーチェと千空は短い会話を交わし、科学王国の拠点へと戻るなりすぐにそれぞれの寝床へと向かい、眠りにつく。


朝日が登り、みんなが起きて顔を洗ったり、なんやかんやしてるうちにひと段落ついたのか、ゲンをスパイとして送り込んだことをみんなに伝える。


反応は様々だったが、ゲンと同盟を組めたことは科学王国への1歩前進だったのかみんなして喜びをわかちあう。


その後、広場の方にみんなして移動する。
目的は、コハクによるルーチェの武術テストだ。


「ルーチェ。君が参加できるかは申し込んでみないとわからない。
だが、今はひとりでも多く科学王国民が御前試合に参加しなければならん。
君は多少の武術の心得があるとみた。」


そう言ってコハクはルーチェに偽の槍を渡す。
ルーチェは槍を難なくキャッチして構える。


2人は暫く無言で威嚇し合う。
二人の間に風が通りきったその時、コハクが踏み込み、ルーチェに攻撃を仕掛ける。


ルーチェもコハクの模擬武器を槍で受け流し、横にズレる。
そしてコハク目掛けて槍をつく。が、上手く受け身の体勢をとるコハク。


コハクは素早く体勢を整え、ルーチェにむかってふみこむ。
ルーチェも槍でコハク目掛けてついたり、流したり、と応戦する。


暫く何手か応戦が続いたが、ルーチェの体力が限界に近く、一瞬の隙をつくってしまう。
コハクはその隙を見逃さず間合いに入り込み、武器をルーチェの首元にあてた。


ルーチェは降参というように、武器を下ろし、手を挙げた。



.
/ 363ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp