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幻想科学物語

第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?





夜、みんながご飯を食べ終わった後、御前試合への作戦を考え、それぞれ寝静まったころ、ゲンは、千空とルーチェを話がある、と呼びだした。


「千空ちゃん、俺は司ちゃんのところに帰るよ。」


「ほう、そうか。そうしてもらわねぇと、司ご降臨で即詰みだかんな。
おありがてぇ申し出だわ。で、結局どっちにつくんだ?」


「うーん、まだ決めかねてるんだよねぇ。だって、作業は相変わらずドイヒーだし、かわいい女の子といえばルーチェちゃんとコハクちゃんしかいないしぃ。復活液を作るための奇跡の洞窟はあっちにある。
おまけに、ルーチェちゃんの魔導力は知らないけど、シーラちゃんも生きてるしねぇ。」


「あ?シーラ?だれだそれ。」


ルーチェがちょいちょい、と千空を呼び寄せる。
千空がルーチェの方に近づくと、シーラは生き別れた私の母、というと、はぁん、とにんまりした顔でゲンに向かう。


「ククッ、なるほどね。
ルーチェのお母サマはそっちについたってわけか。こりゃおもしれぇ事になってんじゃん。」


「でも、なんで母様が。」


「いやぁ、俺も詳しいことは知らないねぇ。千空ちゃんたちの以前の拠点に向かう途中に出会ったからね。」


「そう…」


ゲンはいつものヘラヘラした感じではなく、真剣に交渉するための表情をつくる。
そして、まずは、千空から、とその真っ黒な瞳で千空の方を見つめた

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