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幻想科学物語

第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?





「ククッ、それでコハクてめぇは長の親父に勘当されてんのか。」


「いや、まぁそれが最後の引き金ではあったがな。」


「色々とやらかしてんだよ。コハクはやんちゃだからね〜。」


千空の茶化しにコハクは少し落ち着きを取り戻した。
ルーチェの方を見てありがとうと呟くと、ルーチェもその手を話す。
ここからが1番大事だと、言わんばかりにみんなの方をみる。


「もちろん、御前試合は仕切り直し。ちょうど来月行われる。」


「てことは、マグマのやつ、優勝するためにゲンを殺した、ということなのかよ。」


「えぇー!やっぱりゲンは死んだんだよ!」


「いや俺は死んでないよ、スイカちゃん。でもずいまーだね。
バイヤーな奴が村長になっちゃうと。」


「ルリの状態、診察できない。」


それぞれ、ルリを救うためにどうしたらいいか、ということを話し合う。
しばらく議論した結果、科学王国民の誰かがマグマを倒し、優勝して診察と抗生物質を飲ませる、ということに合意した。


そうなると、1つ疑問に残ることがあった。


「今のところ、このメンツで優勝できそうなの、コハクちゃんかルーチェちゃんぐらいじゃない?どうするのー?」


「ふん!それはもう考えてある。門番の2人、金狼と銀狼を鍛え上げる。」


ですよね〜、と冷や汗を浮かべながらすごすごと引き下がる。
一行は門番が守っている橋へと向かっているコハクの後ろをついていった。


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