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幻想科学物語

第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?





「体は傷ついてるのに、槍には血痕ひとつついてない。
つまり、これは、偽のゲンだ。ふふっ、まだそんなに遠くに行ってないはずだ」


「うん?つまり、ルーチェが何かをしたということか?」


「あぁ。そうみて間違いねぇ。すり替えマジックつぅ人間が入れ替わるマジックはあるが、ありゃ特殊な箱がないと出来ねぇもんた。
このストーンワールドにそんな箱を用意できるとは思えねぇ。だからルーチェがすり替えを行ったとみてまちがいねぇだろ。」


なるほどー、とそれぞれスゲェという目で千空をみる。
千空は、あちこち見渡し、ルーチェとゲンの移動した証拠を探す。


「ルーチェちゃん、みんな探してるみたいだし、続きはまた今度♪
この鍵と石はルーチェちゃんにわたしておくよ。」


そういいながらルーチェの手に鍵と石を乗せ、手をにぎりしめられる。
初めて感じる自分より年下であろう男に少しほっとする様な温かさを感じ、手のひらを見つめる。


「さ、みんなも心配してるし、戻ろうか。」


「う、うん。」


意識的が無意識か、ルーチェに鍵とかを渡した反対の手を掴み茂みからでて、おーい、と声をかける。


「わわ、ゲンふたりいるんだよ!」


「な、なななな、なんだこの状況。な、、なんでゲンがふたりいるんだ?」


茂みからでてきたゲンと、床にころがってるゲンもどきを交互に見比べるクロムとスイカ。


ルーチェは、そっと偽の死体に近づき、手をかざす。
そうすると、ゲンの死体は直ぐに消え、また驚く一行であった。


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