第1章 Z=1 魔導士R
「コハク、準備がおわった。」
「わかった。行こう。」
ルーチェが頷き、コハクがこっちだ、と前の方を歩く。
しばらくして、ルーチェが先程から疑問に思っていたことを聞くため、コハク、とよびかけた。
「どうした?」
「砂鉄、人助け、どういう事?」
「いやぁそれが、私にも分からなくて。
なんか仲間の1人が言うには、黒い砂から鉄を作るらしい。」
鉄という単語を聞いて、ルーチェの中で何かが引っかかる。
(鉄?私がここに来た時は鉄なんてなかったような...)
少し思考をめぐらせば、目的地が近くなったのか途端に眩しくなる。
日差しを避ける仕草をした。
「おーい、千空、クロム!人手が増えたぞー!」
ルーチェが少しずつ目を開いていき、鳴らしている横で、コハクは大声を出し、仲間に声をかける。
そして、じゃぼん、と川に飛び込んだ。
ルーチェも慌ててその後を追って川に飛び込む。服を着たままということを忘れて……
バシャンッ
大きな水しぶきをててて、ルーチェは盛大に水しぶきを上げて川に落下した。
(さいあく!ベチョベチョ、気持ち悪い。)
すぐに立ち上がり、とりあえず足元だけでも、と思い、マントやら、靴下やら、ブーツを脱いで岸辺の方へと行き、乾かすためにそっとおく。
ついでに、土器類をしまってあるカバンや、テントもどきもその横におく。
その後ろでは何やら、二人の男の声と、コハクの声が聞こえてきた。
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