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幻想科学物語

第1章 Z=1 魔導士R





「構わない。私があなたでも、そうした。」


(この子には、私と同じ思いをさせたくない。)


そんな思いからくる言葉だった。


その言葉を受けて、少女もニヤリと笑い凛とした声で言い放つ。


「ふん。お人好しだな。しかし、人手は多い方がいい。遠慮なく甘えさせてもらおう。」


そう言って、木の枝から降りて再びルーチェの前に立つ。
少女の俊敏な動きを見ても、顔色ひとつ変えずにいた。


「私はコハクという。よろしく頼む。」


金髪の女子は、コハクというらしい。
コハクは挨拶をすると手を差し出した。ルーチェも手を差し出して軽く握手を交わす。


「コハク。こちらこそ。……下着、つまり、川?」


「あぁ、川で採取している。あと2人仲間がいる。
今頃、サボっていると思うがのう。」


やれやれといった様子で首を振る様子にルーチェは1つ頷く。


(つまり、近くに村なり団体がある。そこにコハクの姉がいる。しかし、なぜ砂鉄で人命がたすかるのか?)


疑問は湧き上がるがこれといった答えは出せず、結論は出ずにはぁとため息をつく。


手伝う以上、ここに戻ってくるのはいつになるかわからない。


早く片付けよう、と思い、近くの土瓶に入れてある水を、焚き火に掛けて、火消しをする。


その後、近くに置いてた食器類やら、土瓶やらをカバンにまとめたあと、最後に組み立てていたテントもどきを解体し、背中にしょった。

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