• テキストサイズ

幻想科学物語

第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?





手回し発電機の機能確認のため、屋根の上での点灯実験を終えたあと、みんなで科学についてすごい、と感動を分かち合うもの、疲れて眠るもの、それぞれの過ごし方をしていた。


そして、早々にに後片付けをして、ルーチェとゲン以外は倉庫で作戦会議を行う。
そこでは、ゲンの今後の処遇について話し合われており、最初こそ、ゲンは悪いやつだとおもってたみんなも、千空の科学王国に引き入れて偽の情報を流すことが司帝国への勝利条件、という案に納得した。


「おう、きいたかよ、ゲン!!てめぇもみただろう!電気を、やべぇ科学のあかりをよ!勝ち負けなんかしったことか。司VS千空、どっちが有利とかくっそ喰らえ!おもしれぇんだよ、断然科学王国はよォ!」


クロムは、窓に近ずき、ゲンに向かって叫ぶ。


その言葉をきいて製鉄所からクロムの方に視線を移し相変わらずのヘラヘラした様子で応える。


「いやぁ、あついねぇ。青年の主張は。でも残念。俺にはそういうのはないのよ。信念的なものが。俺は世界一ペっラペラな男でねぇ。自分の損得しかみてないの。」


そういいのこしたあと、ルーチェに着いてくるように視線を移す。
ルーチェもなにかしら話したいことがあったようで、発電所の方へと向かう。


「いやぁ凄いよねぇ。電気だよ。このストーンワールドに。
そうおもわない?ルーチェちゃん。」


発電所の前でとまり、ルーチェにそう問いかける。
真意はわからないが、ルーチェはこっそりと背中のナイフに手をかけた。


.
/ 363ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp