第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?
「削り機、つけた。納得したなら、作業に戻る。」
珍しく少し怒った口調でみんなにいう。
それを聞いた千空は、あぁ、そうだな、と言わんばかりに、コハクに銅を削るように依頼する。
コハクはわかった、といって、削り機を回し始めた。
ルーチェは疲れたのか少しその場に座り込み、コハクが銅をけずっているところをみながら、少し思い出してた。
(いや、まぁ、学科があったわけじゃない。
けど、必要最低限しか学んでこなかった。魔力数値的にも将来は治安部隊確定だったし。余力というか、当時はまったく興味わかなかった。)
あの時、素直にもっとちゃんと学んでいればなぁ、とか思いながら水を1口飲み干す。
無表情でも後悔の念は無意識に出てたのか、それを瞬時に察知したゲンがルーチェの近くによる。
ルーチェは少し不快そうに目元を顰めるも、敵意はないことはわかってるため、そのまま視線をコハクに移す。
「ルーチェちゃんはどうしてホントのこといわないの?」
「ほん、とのこと?何の話?」
「やろうと思えば、発電、できたんでしょ?
俺には何を作ってるのかもこれで発電できるのかもわかんないけど、ルーチェちゃんなら、千空ちゃんの作ろうとしてるもの、なんとなーくわかるんじゃない?」
「できないものはできない。」
「あっらぁ、読み外しちゃった♪」
そういいながらまたヘラヘラしながら、ルーチェの元から離れる。
ルーチェは、なにがいいたかったのか?と不思議そうにゲンを見送った。
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