第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?
ルーチェは2人の話に対してこくりと頷き、言葉を続ける。
「千空の回答、あってる。でも、1番の理由は魔女狩り。」
ルーチェの言葉に2人はようやく納得したようだ。
それ以上は言わなくても理解したのか、黙ったままになる。
しかし、千空にはひとつの疑問が浮かんだようで、いつもの二本指を額につけて思考にふける。
ルーチェは、言うことはいった、と言わんばかりに銅板の様子を見に行く。
銅板は既に綺麗な平な形になっていた。ハンマーにかけた魔導を解除し、近くに置く。
「千空、削るもの、ある?」
返事がない。まだなにかを考ているようだ。
ルーチェは暫く返事をまつが、気づいてない様子だっため、千空の肩をツンツン、と指で突っつく。
千空はその感覚にびっくりしたのか、ううぅぉ!?といい、ルーチェから反射的に数歩さがる。
「いきなり、なにしやがる!」
「いや、呼んでたのに、反応ない。そっちが悪い。」
「そりゃすまねぇな。んで、どーした?」
「…銅板叩き終わった。削り機はどうしたらいい?」
「んなもん、コランダムを竹にくっつけて何かで固定する。
それから銅を台の上において、中心部に回転軸を取り付けてひたすら回すしかねぇだろ。」
「わかった。」
ルーチェは、言われたことを頭に叩き入れる。
そして、スティックをひょい、と動かし、竹とひもを木に固定した。
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