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幻想科学物語

第3章 Z=2.5 Xデーの後日譚





何体目かの石像を壊したあたりで、村人にそろそろ休憩しよう、といわれ、作業を中断する。


教会の食堂でパンとスープを食し、休憩室で少しぼーっとし始めた時だった。


「皆さん、結界を展開しながら逃げてください!
宵闇の魔導士が現れました!」


キールが大慌てやってきてそう叫ぶ。
村のみんなは慌てて結界を展開しながら外へと逃げる。


ルーチェも結界を展開しながらも、みんなを庇うように後方の方を走る。


キールもまた同じように結界を展開しながらみんなを逃がす。


暫くはそれでもっていた。のだが....


まごまごしい黒い光が段々と近づき、教会を飲み込んだ。
そして、教会の上空に陣が現れ、そこからは闇の攻撃が次々と現れる。


ルーチェと騎士たちは応戦し、なんとか、闇の光線を打ち払うも、他の魔導士たちに流れ弾が当たっているようで、少しづつ闇にのまれていく。

キールも応戦してはいるが、攻撃を交わすことで精一杯なのか、陣に対しての攻撃が届かない。


そして、ぐわぁ、と隣から聞こえてくる聞きなれた男性の声。
声の方を見ると、キールの腕が黒く怪しげに光っている。


「キール先生!」


ルーチェはキールの元による。
急いで治癒をかけるが、なおらない。それどころか、ルーチェの魔導力がすわれていく。
無駄だと思っていたがやめなかった。


「ルゥルゥ、もう、いぃ……」


「先生!しっかりしてくださいキール先生!!」



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