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幻想科学物語

第3章 Z=2.5 Xデーの後日譚





「ルーチェか!おーい!手伝ってくれー!」


ルーチェが呆然としていると遠くから声が聞こえた。
ルーチェは村人の声だと思い、さっとそちらの方に移動する。


声の主の方へいくと、石像が倒れており、すこしヒビが入っていた。


ルーチェはとりあえず、修復と思い、近くの欠片を集め修復する。
その後に、スティックで石像を撫でるように操り、なにか反応があるかみる。


(わずかだけど、生命反応はある。でも、下手なことは出来ない。)


ルーチェは、とりあえず石像を庭に保管しようとし、他にも数体修復させ、家の庭へと持ち帰る。


「ただいま、母様。」


「おかえり、ルゥルゥ。なにかわかったのかしら?」


庭に石像をおき、玄関からシーラに声をかける。
ルーチェが調査に行ってる間にキールは帰宅したのか家の中にはシーラだけだった。


「分かったとしたら、直した石像からわずかに人の魂の気配を感知できた、ということぐらいかな。」


「そう。そしたら石化の原因も、解く方法も分からないままなのね。」


「魔導術だったらまだよかったけど、これは数年は研究するしかない。」


シーラが、はい、暖かい飲み物、と言って、紅茶を入れる。
ルーチェは紅茶が苦手なのか、今は気分じゃないのか無表情でカップに口をつける。


「母様の方は?どうせ、インターネットやらSNSなどを駆使して情報収集、してたのでしょう?」


「せーかい。さすがルゥルゥね。」

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