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幻想科学物語

第3章 Z=2.5 Xデーの後日譚






「キール先生。お体は変わりありませんか?」


「ルゥルゥ、わたしはなんともないよ。むしろ日頃の疲れが解消されたぐらいだ。」


ルーチェに優しく微笑み、頭を撫でる。
シーラに対しては辛辣だが、キールに対しては多少心を許しているようだ。


少しキールのことを羨ましくおもいつつも、シーラはキールに話しかける。


「ミスターキール。私がここに帰ってくる途中、人は全員石化してました。私も石化し、なんとか内側からの破壊で助かりましたが...」


「有無、そのようだ。安心したまえ。テレパシスで安否は確認済みだ。」


キールの言葉に2人とも安堵したように笑顔になる。
だが不可解なことがあった。宵闇の魔導術でなければ、なぜ人間達は、と疑問に思い顎に手を当てる。


(ともかく外へ調査しに行かないと。)


「キール先生、石化した人たちの調査をしに行ってもいいですか?」


「えぇ、いいですよ、ルゥルゥ。村のみんなも外に出て調査しています。医学に精通している貴方が協力してくれたらとても助かりますよ。」


ニコニコと返され、ルーチェは嬉しそうに外に飛び出す。
あんまり、魔導使いすぎてへばらないでよー、と後ろから母が茶化すが、誰の娘だとおもってるの?と心の中で返しながら街に降り立った。


「まるで、SFの小説ね。時が止まっているようだわ。」

街に降り立つと、そこには人だけが石化した状態が拡がっており、ルーチェは呆然とたちつくす。


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