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幻想科学物語

第3章 Z=2.5 Xデーの後日譚





「私は、正確にいうと、数千年前からここに来たタイムワープ者で、魔導士、分かりやすくいうと妖術使い、だ。」


科学王国へ向かう途中、ルーチェは重たい唇を震わせ、語り始める------


-------数千年前--------


バキッ、バキバキバキッ…


「あーもうなんなのよ!人が論文を読んでるときに石になるなんて!」


北欧のとある村、家の中で1人エナジードリンク片手に論文を読んでいたルーチェは怒りながら、まったくもう、とつぶやく。


論文を読んでいる最中に、石化したらしい。
が、石化した直後に、石の中心点をひたすら魔導力で洗い出し、内側からの破壊に成功した。


とりあえず、外はどうなのか、確認するために、スマートフォンでインターネットに繋ぐ。


しかし、いくら画面をリロードしても変わらない。
ルーチェは、電波のせいか?と思い、一旦閉じた。


はぁ、と思いながらエナジードリンクをひと口すする。
論文でも読みながらうるさい母親の帰りでも待つか、と思ってた矢先に、バンッと勢いのいい音がした。


はぁやれやれ、静かに帰って来れんのか、と思いながら自室から下に降り、音の主、母の姿を迎え、静かにいう。


「おかえり、母様。そんなに慌てなくても、私は無事よ。」


とりあえず急いで帰ってきて、呼吸が荒くなってる女性、シーラに話しかけるルーチェ。


そのシーラの声の方を見て、一瞬呼吸がとまり、にかっと笑うシーラだった。


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