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幻想科学物語

第2章 Z=2 来訪者A





ルーチェから花束を受け取り、橋の方へいき、村からやってきた人達に花束をみせるゲン。
その後なにかのやり取りをしているのか声が聞こえた後、花は手の甲の方に移動させる。


それを見た村人たちは、驚いたのか、今日のところはこれまで、というように村へ帰っていった。


「どーだった?俺のマジック。」


「ふっ、やるじゃねぇか。インチキマジシャン。」


ひと仕事終えてヘラーっとこっちにきたゲンにそれだけ伝え、作業に戻る。
インチキはドイヒーと泣きながら邪魔にならないところで千空たちの作業をみまもる。


ルーチェも静かに見守るが、ある疑問が浮かんだのか千空に話しかけた。


「千空、ヤグラ、どーする?」


「あ゛ぁ?木材もってってどっか高いところに組み立てるしかねぇだろ。と言っても、ゆうちょに立ててる暇があるとは思えんけどなぁ。」


「木材、もっていく。山、どこ?」


「あん?ルーチェてめぇのその体力で…ってあぁ、そういうことかよ。てめぇに秘められた力でもってってくれるっつぅなら実におありがてぇ。頼めるか?」


「わかった。」


「クロム、その、おめぇがまえ磁石拾ってきた場所あんだろ?
そこにルーチェを「大体の方角おしえて。そしたら運ぶ」らしいぜ?」


クロムはこの2人の間で何があったのか、わからずとまどうも、千空とルーチェを交互にみて、とりあえずなにかしらあったのか、不思議そうに交互に見つめていた。



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