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幻想科学物語

第2章 Z=2 来訪者A





スイカは磁石を持って、千空に見せる。


「磁石なら砂鉄とったのがあるんだよ。」


「天然もんじゃパワーが話になんねぇ。鉄の棒に雷を落としてハイパワー磁石を科学の力で自作すんだよ。避雷針アホほど立てて待つつもりだったけどよぉ、このチャンスをスルーはねぇよ。超速攻で準備する。」


それから一行は銅を溶かしたり、溶かした銅を流し込む型を作るために橋を壊したり、して準備を急ぐ。


スイカは、千空に言われて漆を借りに村へと転がり、すぐに返ってきた。


その隙にコハクが溝を掘り進める。現代組ははただ見てるしか出来なかった。


そんな中、村の方から人の気配を感じたのかコハクとクロムは端の方をみてやべぇ、と呟く。


「マグマは話の通じない男だ。戦いは避けられんぞ。」


「今村と全面戦争したら詰みじゃねぇか。クソ、何とかしねぇと。」


考えろ、考えろ、と頭を働かせる。
ルーチェは、抱えてたスティックを一旦元のペンダントにもどし、短剣を持って橋の方へ行こうとするが、肩を掴まれ、それ以上は進めなかった。
ルーチェは、掴まれた手の方をきっと睨む。


「はなし、、て?」


「今ここで巻き込まれて殺されるのは勘弁だねぇ。
その剣ひっこめてくんない?そして、俺がどうにかするから、花束くれない?戦争より、花でしょ。」


みんなも驚いた表情でゲンの方をみる。


ルーチェも確かに今戦って村と戦争になるのは良くないと思い、短剣を引っこめ、無詠唱で花を数輪だし、ゲンにわたした。



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