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幻想科学物語

第2章 Z=2 来訪者A





千空は二人の質問に適当に流しながら、これなら大丈夫、とおもい、形から鉄を外す。


その鉄をクロムたち見せて鉄ゲットだぜぇ!とはしゃぐ。


それを静かに眺めるルーチェとゲン。
とくに、ゲンは鉄を見て、これで武器作られると形勢逆転ななぁ、とか考える。


「ふーんできちゃったんだ。さっきの続きだけど迷ってるんだよねぇ。」


千空とコハクがゲンの方をみるが、そんな2人にお構い無しにつづける。


「こっちはイケてる科学アイテムとかラーメンなんかはあるけど、仕事は地獄すぎてドイヒーだよねぇ。逆に司ちゃん帝国はご飯はシンプルだけど仕事は楽だよォ?それでアイドルとか復活さらせれば夢のハーレム生活♪」


「ハーレムってなに?」


スイカは純粋無垢に質問し、ゲンはまたまたずいまーと思いながらスイカに答える。


「あぁ、ごめん。子供はまだ知らなくていいんだぁ。」


「スイカは絶対ラーメンの方がいいと思うんだよ。」


「ラーメンもいいんだけどねぇ。こう暑いと、何だかんだ司ちゃん推しに傾くかな?」


その中身も重みもない軽いペラペラな言葉を聞き、コハクは短剣をみせる。


「あさぎりゲン、とかいったか?お前みたいな薄っぺらな軽薄男は殺すかゆうへいするかにかぎるなぁ。」


「ひぃいいぃ。怖っ!」


コハクの気迫と短剣に後ずさる。
2人の様子にさすがの千空も止めに入るために、ククっと不敵な笑みを浮かべ、声をかける。



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