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幻想科学物語

第14章 Z=13 決着






「…ルーチェ、とりあえず、お葬式、しようか。君たちの国のルールはわからないから、火葬でもいいかい?」


羽京が涙を堪えながらルーチェに向かって言う。
ルーチェは無表情のまま、首を横に振った。


「私たち、魔導士は、生を与えてくれた大地に感謝し、その肉体は氷魔導を使って土に埋める。」


「わかったよ。とりあえず、今日はもう遅い。明日、朝一で葬儀をやりたい。千空、司、申し訳ないけど、みらいちゃんを助けに行くのはその後でもいいかい?」


羽京が2人にそう聞くと、2人とも頷いた。


千空がみんなに聞こえるように大声で明日の予定が変わったことを伝えるとルーチェがまって、といった。


「母様は、司帝国のみんなに恐れられていました。きっと原因は母様。だから、葬儀は参列したい人達だけ参列してください。母様が迷惑かけたのは事実。」


ルーチェの言葉にみんなは動揺する。
羽京たちは、いや、そういうわけには、とか、賑やかに送ってあげないと、など、それぞれ説得する。


ルーチェは、考えをかえず、再び同じことを言った。


「母様が魔導を使って皆さんに怖い思いをさせていた事は事実としてあります。現状、私を見る目の中には恐怖に満ちたものも感じとれます。なので、そういう方は無理してでなくても。それに、静かな方が母様も安心できるでしょう。」


そういうと、みんなは納得し、ルーチェがそういうなら、と引き下がった。


そして、その晩は作業もそこそこに、それぞれの寝床で眠りにつくのであった。


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