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幻想科学物語

第14章 Z=13 決着





前方の方では、罠に耐えきれなかった戦車が倒れ込み、司帝国民が一挙に戦車へと攻め入る。



「ビアナ・グレース」


「うわあぁあああぁああ」


ルーチェの呪文により、洞窟を守っていた敵の足元から蔓が生えてくると、男たちを拘束し出す。


身動き出来なくなった敵たちは蔓を外す為にもがきだす。


ルーチェはスティックを一旦しまい、蔓に絡まってる敵に手刀を叩き込み、気絶させていった。


ルーチェが一息ついてると、洞窟の中からさらに敵が現れ、思わず短剣を握りこむ。


「ルーチェ、下がれ!」


ルーチェが殺気を放ち、敵に襲いかかろうとした時、後ろからマグマが叫ぶと、我を取り戻し、宙返りでマグマの真後ろへと引いた。


「マグマ、クロム何するの。」


「なんか、音爆弾やらを使うらしい。ルーチェこれ耳栓だ。」


クロムから耳栓を受け取ると、ルーチェは耳栓をつけた。


暫くして、膨大な大きさの音が聞こえ、耳栓をつけていない司軍の面々は気絶していった。


音が落ち着いた後、気絶している敵の蔓を外し、コハクとルーチェは次々と敵を縛り上げていく。


ルーチェは奥に誰もいないことを確認し、千空に報告した。


千空、大樹、クロム、コハク、ルーチェの5人で洞窟へと入っていき、奇跡の水、硝酸の前で立ち止まった。


千空は後ろを振り返り、そっと呟いた。


「死者数は、0だ。」


ここまで、ジャスト20秒、千空たちは奇跡の洞窟を制圧した。

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