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幻想科学物語

第2章 Z=2 来訪者A





数時間後----------------------------


「「「「「うぉおおおおおおぉおおおおぉお」」」」」


ゲンふくめ、ラーメンを食した村人たちは、製鉄炉に空気を送るための装置作りやら、装置を動かして酸素送りやらを手伝っている。


過酷な作業のため、それぞれ阿鼻叫喚を上げながら酸素を送り込んでいる。


もう限界、と言わんばかりの疲れた様子のゲンに千空は後ろから話しかける。


「あさぎりゲン、大樹と杠は元気にやってるか?」


疲れているのか、息を切らしながら答える。


「ハァハァ、そゆことね。必死こいてる心の隙にカマかけようと…
勇気あんなぁ、メンタリストにそういう勝負挑む?
でも安心しな?特に大樹ちゃんは底なしの体力。知ってるんでしょ?せんくうちゃん。」


こちらも中々のゲス顔で千空の方を向き、低めの声で千空にとう。
その様子をみてたコハクが駆け寄り、ルーチェがゲンの首元に短剣を突きつける。


「おー、こわぁ。」


「長髪男の手先確定だ。殺すか?」


「待て、バカ。あさぎりゲン、100億パーセントカマかけに気づいてなんで急にあっさり司の仲間だと認めた?」


ゲンは、千空の方に体をむけ、ちらっと製鉄所を見ながら答える。


「情勢が変わったのよ。これみちゃったからねぇ。」


そしてゲンは、ルーチェの短剣を掴み、ヘラーっとした声でいう。


「とりあえず、怖いからこの短剣しまってくれるかな?」


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