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幻想科学物語

第13章 Z=12 共闘






電話のあと、予め決めておいたポイントに戦車と徒歩で移動し、大樹たちと落ち合う。


大樹は、せんくー!と叫びながら、千空に抱きつこうとするが、ひょいと交わし、杠とハイタッチを交わす。


そこに羽京やニッキーも加わり、それぞれ、自己紹介がなされた。


「改めて、僕は西園寺羽京だよ。よろしくね、千空。」


「あたしが花田仁姫だ。よろしくな、千空。」


「あぁ、協力感謝すんぞ。2人共。」


そう言って握手を交わす2人。
その後も村人たちともそれぞれ挨拶を交わした。


和気藹々とした雰囲気もそこそこに、何かを聞きたげな顔つきで羽京が千空、と呼んだ。


「その、シーラの娘さん、はどこにいるのかな?」


「あぁ?ルーチェか。ルーチェなら、どっかその辺にいると思うけど。そういや、姿みてねぇわ。」


千空がそういうと、ルーチェは姿を消したまま、恐る恐るゲンの隣に立つ。
ゲンも姿こそ見えないが、足音は隠しきれてないため、すぐに気づく。


「ルーチェちゃん、姿消すなら、音まで消さないとだめだよ。ほら、羽京ちゃんたちは味方なんだよ?」


ゲンが姿を見せるように促しても、ルーチェは頑なに魔導を解かない。
ゲンはルーチェに姿を見せるように説得し続ける。


そこへ、羽京がゲンの方へと歩いてきた。


「ゲン、さっきから1人でブツブツ言ってるみたいだけど、ついに気が触れた?」


「ドイヒー。俺そんなキャラに見える?羽京ちゃん。」


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