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幻想科学物語

第13章 Z=12 共闘






クロムが帰ってきたあと、人手は足りる為、偽リリアン作戦まではルーチェは【叡智の図書館】で魔導の研究を行う。


ルーチェはLINNに練習場が無いかきくと、それも兼ね備えられており、模擬戦も出来るらしく人型をした石の兵士相手に学んだ魔導の鍛錬も行っていた。



石の兵士が、結晶の塊を打ち込んできた。
ルーチェは盾の魔導を展開し、それを難なく防ぐ。


「インゲージ•プィリフィカ・ラム・フローム」


そう唱えながら杖を立てると、ルーチェを中心にその場に巨大な炎が円形に広がる。


暫くは延焼が続き、炎が消えた。
その大地には、先程まで剣や杖を構えた石の兵士の残骸が転がっていた。


ルーチェは確かな手応えと、結果に満足し、息を整える。
そこへ、後ろからぺたぺたと歩く音が聞こえてきた。


「ルーチェちゃん、おっつぅ。」


「…ゲン、何か用?」


ルーチェは声が聞こえた方、つまりドアの入口の方をむき、ただ冷たく返した。


ゲンはそんな冷たい声なんぞお構い無しにルーチェの方に歩いていき、まずは水分補給♪といいながら、ルーチェに竹筒を渡す。


ルーチェも、そりゃどうも、といいながら、竹筒を乱暴に受け取り水を流し込んだ。


「ルーチェちゃん、千空ちゃんが呼んでるよ。」


「千空が…。もしかして、今日?」


「うん。もうすぐ、大樹ちゃんたちが司帝国のみんなを墓場に連れてくるよ。」


ルーチェは、わかった、といって、ゲンの目の前に腕を差し出す。


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