第2章 Z=2 来訪者A
千空はラーメンを盛り付けてた手をとめ、聞こえた言葉を復唱する。
「あ?コーラ?」
コハクも声の方がした岩陰に視線を向けて、千空にとう。
「千空、君の仲間か?」
「ちがうな。」
千空の口ぶりから、恐らく敵かもしれない。
コハクはクロムと小競り合いをしていた門番2人に話しかける。
「金狼、銀狼、小競り合いは中断だ。」
「コハクどうし…!?」
コハクの雰囲気が戦闘モードになってることを察した2人。
コハクは静かに顔をあげて、言葉を続ける。
「説明は省く。敵だ!」
コハクの、敵、という言葉にルーチェも反応する。
気配の方を辿ると、そこには見慣れ男がたっていた。
だが、その男からは懐かしい力を感じたのか、目を見開く。
(な、なぜ…)
どうやら、ルーチェの母、シーラの魔導力を感じ取ったらしい。
コハクと金狼、銀狼はその男の方に槍やら、短剣やらを向ける。
ルーチェも服の中にしまっているペンダントを握り、こっそりと男の方に近づく。
「偽りなく、答えろ!さもなくばこの場で喉をかききる!貴様、長髪男の手の者か!」
コハクの問いに数秒黙り込むも、ふっと笑い、男は発言した。
「いやぁ、こんな可愛い子に締められるなら悪くはないけどぉ、なんか俺を誰かと間違えてねぇ?」
そういい、はぁとため息ついて、見下すように視線をあげ、言葉を続ける。
「長髪男なんてしらないねぇ。俺は石化が溶けてからずっと1人だけど?」
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