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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議






「……まぁいいだろう。2人まとめてブラッシングしてやるよ!」


ルーチェはただでさえ医術に、魔導の研究に、と忙しいのにこれ以上特訓が増えることが確定し、天を仰いだ。


「それじゃ、そろそろ、アタシたちは戻るよ。司たちに怪しまれるかもしれないからね。」


「あぁ、連絡は大樹と杠と一緒にしてくれ。それじゃ、またな。」


そういうと千空は電話を切り、みんなの元へと降りていき、2人も千空に続いて外へと出た。




電話を切ってから少ししてからマグマが帰還した。
運搬チームの3人が戻ってきたことで、改めてクロムが囮になり、囚われていることを説明する。


それをきいたコハクが暴走し、ルーチェがそれを抑え込む。


「はなせ!ルーチェ。クロムを見捨てるのか!」


「装備無しで攻め込むの、よくない。」


ルーチェは必死に抑え込むも、コハクが手足をばたつかせる。
そこへ、千空のいつもの笑い声がきこえた。


「ひとりじゃ無理なら全員で行きゃいいだろうが。科学王国全軍出撃だ。荷物はこびだせー!」


千空がそういうと、村民一丸となり、ラボから化学薬品や食料といったものを運び出す。


ルーチェも医薬品や医療道具をまとめ、外へと持ち出した。


「千空、この科学道具、どうやってもっていくの?私の力だとさすがに全部浮かせるのは…」


「くふふ、そこは問題ねぇよ。自動車を作る!」


その後はもうお決まりの反応で村民たちは自動車ー!?と興奮したように聞き、現代組2人は魂が抜けるのであった。



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